モバイルルータの使い勝手

最終修正日：2021/8/29

『モバイルルータ』とか『ホテルルータ』、『ポータブルルーター』、表現方法が定まらないのですが、要は無線LANルータのUSB電源駆動のものかと思っていますが、このルータを検査装置のメンテナンスツールとして使用するというのがテーマです。

モバイルルータは機能制限を掛けて目的に沿う使い方を容易に実現する事が目的としてあります。

これらの想定からは外れているのですが、自分が実現したい機能があります。

工場内で使用している検査装置には複数台のPCがLANで接続されています。Internetには接続されていません。拒否されています。工場内のネットワーク環境に加わることを否定されているのです。セキュリティ上の問題なのでしょう。
しかし、各PCはメンテナンス上Internet接続する必要があります。ライセンス更新で有ったり、ソフトウエアの更新であったりします。オフラインで実現出来ないモノが出てきているため検討・検証しておく必要があります。
これまではPC毎にドングルを接続してInternetに接続し、処理してきました。台数があるので結構手間です。また、ドングルのドライバは都度削除する必要があります。そうしないとドングルを外した後再起動すると、デバイスが無いってアラートが出るのです。

Gatewayとなるモバイルルータをハブに接続するだけで、個々のPCからInternetに出れるようになればメンテナンス作業コストも可成り低減出来るのでは無いかと思っています。

実際にこれまで購入してきた商品は全滅です。

メーカ　型番 外観 コメント
TP-LINK　TL-WR902AC

購入しました。

WAN側を無線
LAN側を有線の接続でルーティング出来ないようです。

また、固定IPの変更は出来ても挙動がおかしくなります。
BUFFALO WMR-433W2

未購入です。

WAN側を無線
LAN側を有線というモードは存在します。ところがLAN側の設定変更が出来ないとあります。
デフォルトでは192.168.13.1で変更出来ないそうです。(カスタマサポートの回答)

iPhoneのテザリングを親機としてのご利用は動作保証外となります。

誠に申し訳ございませんが、IPアドレスは192.168.13.1からは変更できない仕様となります。

やっと実現出来そうなモデルを見つけました。早速購入してみます。

メーカ　型番 外観 コメント
GL.iNet GL-MT300N-V2

このモデルはiPhoneのUSBテザリングが出来るそうです。もちろん無線LANでのテザリングも出来る様です。

デフォルトIPは192.168.8.1です。
マニュアルにIf it conflicts with the IP address of your main router, you can change it.と云う事で
192.168.x.x
172.[16-31].x.x
10.x.x.x

を認めると謳って有ります。

2021年8月29日　GL-MT300N-V2　を購入しました。

AmazonJapanにGL.iNet の公式サイトが出来たようで翌日配送可能な状態ですね。早速実験です。
結果からすると自分の意図する動作が実現出来ました。3000円前後の商品でここまで出来るんだと思った次第です。以前購入したTL-WR902ACがとっても淋しいモノに感じました。

型番 GL-MT300N-V2 microuter-N300 TL-WR902AC
メーカ GL・iNet GL・iNet TP-LINK
Interface 1 x WAN Ethernet port
1 x LAN Ethernet port
3 x LEDs
1 x USB 2.0 port
1 x Micro USB port
1-Resetボタン		 1 x WAN/LAN Ethernet port
1 x LED		 1 x WAN/LAN Ethernet port
5 x LED
1 x USB 2.0 port
1 x Micro USB port
Modeセレクトスイッチ
CPU MTK7628NN @580Mhz SoC MTK7628NN, @580MHz SoC シングルコアCPU
Memory DDR2 128MB DDR2 64MB 　
Storage FLASH 16MB FLASH 8MB 　
Antennas Internal Internal 　2.5dBi 2× 固定アンテナ（内蔵）
Protocol IEEE 802.11b/g/n IEEE 802.11b/g/n IEEE 802.11ac/n/a 5 GHz
IEEE 802.11n/b/g 2.4 GHz
Wi-Fi Speed 300Mbps (2.4GHz) Max.300Mbps 5 GHz: 433 Mbps (802.11ac)
2.4 GHz: 300 Mbps (802.11n)
TX power <20dBm 20dBm (11b) < 20dBm (2.4GHz)
<23dBm (5GHz)
EthPort 2 x 10/100M 1 x 10/100M 10/100 Mbps WAN/LANポート×1
LEDs Wireless status
Power supply		 System LED: Blue
Wi-Fi LED: White		 　
Power Input 5V/1A
Micro USB		 5V/1A
Micro USB		 5V/2A
Micro USB
Power Consumption <2.75W <2.75W 　
Operating Temperture 0〜40℃ 0〜40℃ 0〜40℃
Storage Temperture -20〜70℃ -20〜70℃ -40〜70℃
Dimension 58 x 58 x 25mm 51 x 51 x 18.5mm 74 × 67 × 22mm
Weight 40g 30g 56.7 g

MediaTek MT7628ファミリは、新世代の2T2R 802.11n Wi-Fi AP /ルーター（SoC）とのことです。
CPUコアはMIPS24KEc　シングルコア　32bit
搭載可能なOSも、eCos、 Linux 2.6.36 SDK、 Linux 3.10 SDK、 OpenWRT 3.10　と可成り融通が利くようです。
STBでよく使用されるSoCですね。指原が宣伝している携帯電話のOppoにも使用されているようです。BuffaloのWSR-3200AX4Sにも使用されているようです。

microuter-N300でもGL-MT300N-V2と同様の事が実現出来、価格的には\2000円強ととてもリーズナブルです。が、NICportが初期設定でWAN側に設定されており、この点が残念です。一寸手間が掛かります。

TP-LINKという最近流通しているメーカのTL-WR902ACは価格的もGL-MT300N-V2と同価格帯であり、カタログを見ているとほぼ同等の事が実現出来て11acにも対応しているというアドバンテージがあることが判ります。が、中身は可成り異なります。

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